シャープ 衣類乾燥 除湿機 CVSH150W　出典：Amazon

シャープの衣類乾燥除湿機を購入したのに、思ったように洗濯物が乾かないと感じていませんか？

一部の口コミで見かける「乾きが悪い」「生乾きになる」といった声に、もしかして故障かもと不安になる方もいるかもしれません。

パワフルなハイブリッド方式で、気になる電気代、そして正しい使い方を知れば、修理を考える前に問題が解決する可能性が高いです。

この記事では、シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かない原因を徹底的に分析し、その性能を最大限に引き出すための具体的な方法を詳しく解説します。

• シャープ衣類乾燥除湿機が乾かない主な原因
• 洗濯物をカラッと乾かすための正しい使い方
• 気になる電気代を抑える節約運転のコツ
• 修理を依頼する前に確認すべきチェックポイント

シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かないという口コミの真相

乾かないという口コミは本当？

「シャープの衣類乾燥除湿機は乾かない」という口コミを時々見かけることがありますが、実際のところどうなのでしょうか？　

様々な通販サイトやレビューサイトを調査すると、「もっと早く買えばよかった」「本当に凄い除湿力」「室内干しの匂いがゼロになった」といった、その性能を絶賛する肯定的な評価が大多数を占めているのが現状です。

実際に、「1日稼働させたらタンクが見事に満タンになった」「部屋の湿度が70%から50%に改善され、エアコンの設定温度を上げられた」という具体的な声も多く、除湿性能の高さがうかがえます。

特に、ジメジメした梅雨時や気温が低く乾きにくい冬場に「なくてはならない存在」として活躍しているという意見が目立ちました。

一方で、少数ながら「期待したほど乾きが良くない」という意見も存在します。

しかし、これらの口コミの内容を詳しく見ていくと、お部屋の広さに対して機種のパワーが不足していたり、一度に干す洗濯物の量が多すぎたり、干し方に問題があったりするケースがほとんどです。

つまり、製品の故障ではなく、使用環境や使い方に原因があり、製品本来の性能を発揮できていない可能性が非常に高いと言えるでしょう。

乾きが悪い生乾きになってしまう原因

シャープの衣類乾燥除湿機を使っても洗濯物が乾きにくかったり、あの不快な生乾き臭が残ってしまったりするのには、いくつかの共通した原因が考えられます。

たとえパワフルなハイブリッド方式を搭載した高機能な製品であっても、その能力を妨げるような使い方をしていては、残念ながら効果は半減してしまいます。

乾かないと感じている方の多くに当てはまる、主な原因を掘り下げてみましょう。

洗濯物の量が多すぎる、または干し方が適切でない

最も多い原因がこれです。一度に乾かそうとする洗濯物の量が多すぎると、衣類同士が密着してしまい、風の通り道がなくなります。

また、衣類の間隔を詰めすぎて干す「密集干し」も、同様に乾きムラが生じ、雑菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまい、生乾き臭の直接的な原因となります。　　　　　　　　　　　　　

部屋が広すぎる、または密閉されていない

除湿機は、閉め切った空間の空気中の水分を集めることで湿度を下げます。

製品の能力以上に部屋が広すぎると除湿が追いつきません。

また、ドアや窓が少しでも開いていると、そこから次々と湿った空気が入り込んできてしまい、乾燥効率が著しく低下します。

これは穴の空いたバケツで水を汲むようなもので、効果が薄れてしまいます。

フィルターがホコリで詰まっている

本体背面にあるフィルターは、室内の空気を取り込む際の入り口です。

このフィルターにホコリがびっしり溜まっていると、空気の吸い込みが妨げられ、除湿能力がガクンと落ちてしまいます。

これは見落としがちな基本的なメンテナンスポイントですが、性能に大きく影響するため注意が必要です。

解決の鍵は正しい使い方にあり

前述の通り、シャープ衣類乾燥除湿機が乾かない問題の多くは、故障ではなく、正しい使い方をすることで本来の性能を取り戻せます。

ここでは、誰でもすぐに実践できる、性能を最大限に引き出すための具体的な使い方を詳しく見ていきましょう。

洗濯物の干し方を工夫する

洗濯物を干す際は、衣類と衣類の間隔を最低でもこぶし一つ分（約10cm）以上空けることを強く意識してください。

これにより、除湿された乾いた風が衣類のすみずみまで行き渡り、乾燥ムラを防ぐことができます。

そして、シャープの除湿機に搭載されている3Dに動く広角ワイドルーバーを効果的に活用することが非常に重要です。

上下左右のスイング機能を組み合わせ、洗濯物全体に立体的に風が当たるように調整しましょう。風が当たっている部分から水分は効率的に蒸発していきます。

使用する部屋をしっかり密閉する

衣類乾燥運転を行う際は、必ず部屋の窓やドアを完全に閉め切ってください。

クローゼットの中で使用する場合も同様です。浴室で使う場合は、換気扇を止めるのを忘れないようにしましょう。

空間を外部から遮断し密閉することで、除湿機は効率的に部屋の湿度だけを下げることができ、結果として衣類が早くカラッと乾きます。

部屋の広さと洗濯物の量をチェック

「正しく使っているはずなのに乾かない」という場合、お使いの除湿機が、部屋の広さや一度に干す洗濯物の量に適しているかを確認することも非常に重要です。

カタログや製品仕様に記載されている「除湿可能面積」や「衣類乾燥の目安量」を正しく理解し、ご自身の使い方と合っているかを見直してみましょう。

例えば、今回データベースとして参考にしているハイパワーモデルのCV-TH150の場合、以下のような性能目安がシャープ公式サイトで公表されています。

もし、これより明らかに広いリビングなどで使っていたり、毎回ドラム式洗濯機一杯分（4～5kg以上）の洗濯物を一度に干していたりする場合は、除湿機の能力が処理すべき水分量に追いついていない可能性が考えられます。

このような場合は、洗濯物を2回に分ける、より狭い部屋に移動して使うといった工夫で、乾燥性能が劇的に改善される場合があります。

フィルターのこまめな掃除が重要

※画像はイメージです。

衣類乾燥除湿機のパワフルな性能を長期間維持するために、フィルターの掃除は絶対に欠かせない最も重要なメンテナンスです。

空気清浄機などと同じく、除湿機も室内の空気を大量に吸い込んで運転します。

そのため、フィルターがホコリで目詰まりすると、人間でいう鼻詰まりのような状態になり、空気をスムーズに取り込めなくなって除湿能力が著しく低下してしまいます。

結果として、乾くまでの時間が長引いたり、生乾きの原因になったりするだけでなく、モーターに余計な負荷がかかり、消費電力も増えてしまうという悪循環に陥ります。

シャープの除湿機には、大きなホコリを効率的にブロックする「ホコリブロックプレフィルター」が搭載されており、お手入れも簡単です。

公式サイトなどでは掃除の目安として約2週間に1回程度と案内されていますが、ペットがいるご家庭や、カーペットを敷いているリビングなどで使う場合は、より頻繁にチェックすることをおすすめします。

フィルターを常にきれいな状態に保つことは、電気代の節約や製品自体の寿命を延ばすことにも直結します。

定期的なメンテナンスをぜひ心がけましょう。

シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かないと感じた時の対処法

ハイブリッド方式の性能を最大限に活かすコツ

出典：Amazon

シャープの多くの衣類乾燥除湿機が支持される最大の理由の一つが、コンプレッサー方式とデシカント方式の長所を組み合わせた独自の「ハイブリッド方式」を採用している点です。

この2つの方式の利点をインテリジェントに組み合わせることで、日本の四季、つまり高温多湿な夏から低温で乾燥しにくい冬まで、一年中パワフルで効率的な除湿を可能にしています。

• コンプレッサー方式：エアコンの除湿機能と同じ原理で、湿った空気を冷却器で冷やして水分を結露させます。

  気温が高く湿度の多い梅雨や夏場に高い能力を発揮し、ヒーターを使わないため消費電力が少ないのが最大の特長です。

• デシカント方式：内部の乾燥剤（ゼオライト）で水分を吸着し、それをヒーターで加熱して水分を気化させ、熱交換器で冷やして水滴にします。

  気温が低い冬場でも除湿能力が落ちにくいのが特長ですが、ヒーターを使う分、消費電力は大きくなります。

シャープのハイブリッド方式は、内蔵された温度・湿度センサーによって室温を検知し、この2つの方式のバランスを自動で最適化してくれます。

そのため、ユーザーが季節ごとに面倒な設定を変える必要は一切ありません。

この高性能なシステムの能力を最大限に活かすコツは、難しいことを考えず、運転モードを「自動」や「おまかせ」に設定しておくことです。

自分で判断して特定のモードに固定するよりも、機械の優れたセンサーに運転を任せる方が、結果的に最も効率よく、スピーディーに、そして経済的に衣類を乾燥させることができるのです。

気になる電気代と節約運転のポイント

「除湿機はパワフルな分、電気代が高いのでは？」というイメージを持つ方も少なくないでしょう。

特にヒーターを使用する可能性があるハイブリッド方式と聞くと、なおさら心配になりますよね。

しかし、シャープの衣類乾燥除湿機は、電気代をできるだけ抑えるための賢い機能もしっかり搭載されています。

例えばCV-TH150の仕様によると、衣類乾燥1回あたりの電気代目安は、家電公取協が定める電力料金目安単価に基づくと以下のようになっています。

※公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金目安単価31円/kWh（税込）[2022年7月改定]で算出。

コインランドリーの大型乾燥機が一般的に10分100円程度かかることを考えると、自宅で天候を気にせず好きな時に乾燥できる利便性を踏まえれば、十分に経済的と言えるのではないでしょうか。

さらに電気代を節約したい場合は、「エコ自動運転」モードの活用が最もおすすめです。

言うまでもありませんが、これまで述べてきたフィルター掃除や部屋を密閉するといった基本的な使い方を守ることも、結果的に無駄な運転時間を減らし、電気代の節約に大きく貢献します。

故障？修理を依頼する前の確認事項

様々な対策を試しても、まったく除湿されている様子がない、運転中にこれまでしなかった大きな異音がする、エラー表示が点滅して消えないといった場合は、製品本体の故障の可能性も考えられます。

しかし、慌てて修理を依頼したり、買い替えを検討したりする前に、ご自身で最終確認できることがいくつかあります。

意外と簡単なことで解決するケースも少なくありませんので、一度落ち着いてチェックしてみましょう。

これらの項目をすべて確認しても症状が改善しない場合は、製品本体の不具合である可能性が高いです。

その際は、購入した販売店、またはシャープの公式サポートセンターに連絡し、具体的な症状を伝えて相談しましょう。

シャープ衣類乾燥除湿器機は本当に乾かないのか?

ここまで様々な角度から見てきたように、「シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かない」という問題は、そのほとんどが製品の性能そのものではなく、設置環境や使い方に起因するという結論に至ります。

むしろ、正しい知識を持って使えば、非常に高いパフォーマンスを発揮してくれる頼もしい製品であると言えます。

一年中、季節を問わずにパワフルな除湿能力を維持するハイブリッド方式、大量の洗濯物にも対応できる広角ワイドルーバー、そして家計に優しいエコ運転機能など、ユーザーの「部屋干しの悩み」を解決するために、多くの優れた機能が高く評価されています。

これらの機能を正しく理解し、ご自身の環境に合わせて最大限に活用することが、ストレスフリーな部屋干しライフへの何よりの近道です。

さらに、シャープ製品ならではの大きな魅力である独自の空気浄化技術「プラズマクラスター25000」も見逃せないポイントです。

この機能は、部屋干し中に発生する不快な生乾き臭を強力に消臭するだけでなく、一度乾いた後の「ニオイ戻り」まで抑制してくれます。

乾燥機能だけでなく、衣類を常に清潔に保つという、他にはない付加価値も提供してくれるのです。

【まとめ】シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かない時の解決策

• シャープ衣類乾燥除湿器機が乾かないと感じる原因の多くは使い方にある
• 実際の口コミの大多数は高い除湿性能と乾燥能力を評価している
• 生乾きや乾燥ムラを防ぐには洗濯物の干し方の工夫が最も重要
• 衣類と衣類の間隔は最低でもこぶし一つ分以上空けるのが基本
• パワフルなスイングルーバー機能を活用し風を洗濯物全体に当てる
• 使用する部屋はドアや窓を完全に閉めてしっかりと密閉する
• 6畳程度の狭い部屋で使う方が乾燥効率は格段に上がる
• 除湿機の能力に見合った部屋の広さと洗濯物の量を守る
• フィルターのホコリは2週間に1回を目安にこまめに掃除する
• 高性能なハイブリッド方式の能力を活かすには自動運転が最適
• 電気代が気になるならセンサーが働くエコ自動運転モードを活用する
• 修理を依頼する前に電源プラグやタンクのセット状態を再確認する
• これらの正しい使い方を実践すれば本来のパワフルな乾燥力を発揮する
• プラズマクラスター技術による高い消臭・除菌効果も大きなメリット
• 乾かないと諦める前にまずは設置環境と使い方を見直すことが最善の解決策